一章・ ボディピース篇






2005年夏薬局にて、ユニ・チャームから出ているソフィ・ボディピースというものを発見した。「まったく新しいタイプの生理用品」とある。 初めて見たので買ってみた。

ボディピースの惹句は以下である。

 「ドッと出る」不快感を解消!

 経血が「流れ出る」前にピースが吸収してしまうので、
 つたいモレ・動作モレの心配と同時に、
 「ドッと出る」不快感まで解消。
とのこと。
なるほど魅惑的な売り文句。「ドッと出る」感は、月経におけるさまざまな不快の中でもかなり不快なものである。

しかしパッケージを一見したのみでは、肝心の使い方がよく分からない。 説明書きには、「挟んで使う」「膣内には入れない」などよく分からないことが書いてある。ナプキンとタンポンの中間形態のようなものかしら?

説明書きだけではよく分からないので、とりあえず箱を開けてみる。
箱からは、「シート」と「ピース」が別箇に出てきた。



どうやら普通のナプキンと同じ要領でシートをつけて、それとは別に「ピース」というやつを装着するらしい。
余談だが、この「ピース」の形状は、京都の夏の名菓「鮎」にそっくりである。ドラ焼き皮の鮎でなくて、青いパリパリ皮の方の鮎。


京銘菓「鮎」


鮎の主流はドラ焼き皮のようだが、個人的には、青パリパリ皮のほうが、あっさりしているし夏らしいし鮎らしいのでいいと思う。しかし見かける頻度が圧倒的にドラ焼き皮より低いのはどうしたことか。青パリパリは俵屋吉富が特許とってて他の店では作れないのかな?(注:憶測なので違うかもしれません。) 俵屋吉富は山椒餅も好きだ。

話がそれたが、ボディピースである。親切な説明書に従って装着した。装着法は、動画でも見ることができる。確かに「挟んで使う」としか言いようがない。

装着しての感想は、ちょっと「ビミョー」。やはり、違和感の無さという点・運動に適しているという点では、タンポンに敵わないと思う。「ナプキンはウザいがタンポンは抵抗ある」という層には、おすすめかもしれない。
「シート」と「ピース」の両方を用意せなあかんのも若干面倒だった。

が、肝心の「ドッと出る」問題に関しては、完全に解消されるわけではないものの、確かにナプキンに比べるとかなり快適であった。これはよかった!
それにしても、以前から疑問だったのだが、件の「ドッと出る」感覚というのは、どの時点で起こっているのか? 「体内から体外に」排出される瞬間に起こっているものだとばかり思っていたが、この「ピース」によってある程度解消されるということを思えば、その「瞬間」でなくもっと「外」で起こっているのか? 自分の身体に関することであるにもかかわらず、どこでどのように起こっているのか分からないことはたくさんあるものだなあ、と改めて感じた。そもそもどこが「内」でどこが「外」なのか、という問題もある。消化器系は内部なのか外部なのか、子宮は内部なのか外部なのか。ああまた話がそれた。

総合的には、レギュラーとして使おうという気にはちょっとなれなかったが、また使ってもいいと思った。「運動はしないけど長時間使う」というとき向きかな。★★★★☆。


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