人間腸詰製造機








5m×2mの金属製。前方からは一見単なる金属板の寝台の様に見えるが、裏側にまわると大小の歯車や精密な部品が鈍い音を立てて作動しており、またやや薄汚れた白いボックスから絶えず蒸気が上がっている。寝台の端には直径1mほどのローラーが取り付けられており、このローラーの表面及び寝台部には、一見錆かと思われる汚れが付着しているが、よく見るとそれは紛れもなく、赤茶に変色した血痕。








1998年11月(夢)


親戚の家は、サーカスをやっています。
その家から500円で譲ってもらったというばかでかい機械が、今、うちにあります。
親が、その機械を試す人を探してこいというので四条河原町に出ましたが、結局見つからず帰ってきました。
そこへ、タートル・ネックを着た、スキン・ヘッドの男の人が家に入ってきて、「珍しいものがありますねェ」と言いながら機械に近づき、寝台のような板の上に横たわりました。
機械が作動し始め、大きな音を立て、作動し終わりました。いつもヤクルトを売りにくるおじいさんが、箒で汚れた床の後始末をしていました。










寝台部に人間を横たえると、瞬時にローラーが作動し始める。あっという間に彼はそれに巻き込まれた。骨が砕けるバリバリという音と、叫び声が一緒になり、血飛沫と肉片が周囲半径3mに飛散した。やがて、ローラーの一端に開いた小さな穴から、まだあたたかなソーセージが生成されて出てきた。わたしは8歳のわたしになって、2階の窓からみっちゃんと一緒にそれを見ていた。ソーセージを全部作り終えても、機械はまだしばらく、ぎぎぎ……と鈍い音を立てていた。




機械図解










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